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はじめに
Lotus Notes/Domino 8.5.3 Upgrade Pcak 1 では、XPages アプリケーションを円滑に作成するためのコントロールがいくつも追加されました。その中の一つである、タグクラウド(Tag Cloud)コントロールの設定方法について説明します。
事前準備
タグクラウドコントロールを利用するには、あらかじめビューを作成しておく必要があります。
このビューは、カテゴリ別のビューとして作成しておく必要があります。
カテゴリ別にする列は、何列目にあっても構いません。
また、カテゴリ別にする列は、複数あっても良いですが、その場合、タグクラウドコントロールに利用できるのは、一番左側にある列だけです。
Xpage(もしくはカスタムコントロール)の作成
1.タグクラウドコントロールを配置するXPage(もしくはカスタムコントロール)を作成します。
2.タグクラウドコントロールは、コントロールビューの[Extension Library]タブに、「Tag Cloud」という名前であるので、それをドラッグ&ドロップします。
3.タグクラウドコントロールのプロパティビューを開き、その中の[すべてのプロパティ]タブを開きます。
4.「データ」セクションに、cloudDataという項目があるので、そこをクリックします。すると、「値」の欄に[+]というアイコンが表示されるので、それをクリックします。
5.「xe:dominoViewCloudData」というデータが作成され、そのデータのプロパティが表示されるます。
6.viewNameプロパティに、【事前準備】で作成したビューの名前を入力します。(▼をクリックすると、ビューの一覧が表示されるので、そこから選択すればよいです)
7.同じくcategoryColumnに、カテゴリ別の列が何列目なのかを入力します。(一番左の列の場合、何も入力しないか、0を入力します(2番目の列なら1、3番目の列なら2・・・と入力します)
8.同じくsortTagsプロパティに「weight」という値を設定します。(デフォルト値のalphabetだと、カテゴリの内容が日本語の場合、正しく動作しないようです)
これで、タグクラウドコントロールの設定は完了です。
その他のプロパティ
上記の他、設定しておくと良いパラメータについて説明します。
linkTargetPage:タグクラウドに表示されたタグをクリックしたときに表示するページを指定します。
linkRequestParam:タグクラウドでクリックされた値をURLパラメータとして渡すときの、URLパラメータの名前を指定します。
「基本セクション」にあるsliderVisible:タグクラウドの数を絞り込むためのスライダーバーを表示するかしないかを指定します。(デフォルトはfalseで表示しない)
ビューページとの連携
タグクラウドコントロールに、linkTargetPageとlinkRequestParamを設定すると、タグクラウドで選択した値だけをビューで表示するように出来ます。
その設定方法について説明します。
1.Xpage(もしくはカスタムコントロール)に、ビューコントロールを追加します。
2.ビューのデータソースは、【事前準備】で作成したビューを設定します。
3.「カテゴリ名によるフィルタリング」プロパティの欄にある◇をクリックして、「値の計算...」をクリックします。
4.スクリプトエディタが表示されるので、次のように入力します。
context.getUrlParameter("linkRequestParamで指定した名前")
下図では、CategoryFilterという名前を指定しています。
これで、タグをクリックすると、選択した値でビューが絞り込まれた形で表示されます。
動きとしては、埋め込みビューの単一カテゴリをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか?
作成したタグクラウドの確認
作成したタグクラウドを含む XPage の画面は以下のようになります。
さらに、タグにマウスカーソルを当ててみます。すると、画面下にURLが表示されます。